サイズ(cm)について
革靴の木型は、”捨て寸”と呼ばれるつま先が数cm余るように作られています。
革靴の場合、つま先ぴったりのサイズだと、歩行時に芯材がつま先に強く当たる事や形がつま先なりになる見た目の事などが捨て寸がある理由だと考えています。
そのため、サイズ表記の数字は靴自体の長さでは無く、履く人の足の長さになります。(表記23.5cm→足の長さ23.5cmの人用サイズ)
また、女性木型と男性木型に関しまして、男女の平均的な骨格や形状の違いから、同じサイズ表記の木型でも男性木型の方が全体的に少し大きく作られています。
男性で24.5cmの足のお客様が今回の24.5cmサイズを試された際や女性のお客様が男性木型を試された際に、このような理由で小さくまたは大きく感じる事があるかと思います。
フィッティング
革は湿気や水分を含む事で柔らかくなり変形し、変形した状態で乾燥するとその形状に癖づいた状態になる特性があります。
そのため、革で作られた各パーツが履く人の足の湿気や環境により、変形し癖づいていきます。
アッパーは横幅まわりが足なりに伸びて馴染み、踵部分の芯材も履く人の踵の形状に癖づきます。
中底・コルクは履くほどに重心がかかり足裏の形状に沿うように癖づきます。
(低反発素材を手で押した時の手の形に沈んでいる状態のイメージです。)
アウトソールは重心がかかる事で足底に添い、また歩行時に屈曲する事で反り良くなり歩きやすさをサポートします。
これらの変化がいわゆる”靴が足に馴染んでいく”という状態で、素材全体で履く人の足を包み込んでいくようなイメージです。
いわゆる”革靴は履く程に履きやすくなる”と言われるのは、これらの変化が理由になります。
また、アッパーが足なりに伸び馴染み、中底・コルクが沈む事で、ほんの少し靴内にゆとりが出来ます。
履き始め・お手入れ
履き始めの足に馴染んでいない状態で長時間履き続けると、ストレス状態の足は汗をかきやすく柔らかくなった皮膚にアッパーや芯材が当たる事で、靴擦れを起こしやすくなります。
そのため、最初は近所にお買い物する時からなど、馴染ませながら少しずつ履く時間を延ばしていただくよう勧めています。
また、履き始めに防水スプレーを予め振っておく事で、雨以外の砂埃や汚れ等も付きにくくなります。
お手入れに関しましては、ブラシで埃等、クリーナーで付着した汚れを落とし、靴クリーム(黒)で補色と栄養・艶を与え、最後に防水スプレーを振るのが基本的なお手入れになります。
納期
オーダー頂いた日より、約2ヶ月程度になります。
1点1点手作業での製作になりますので、製作納期が前後する場合がございます。
made in Japan
Color | sole/black、sole/natural | Material | ・アッパー:植物タンニン鞣し牛革 (表) / 豚革 (裏)
・中敷:植物タンニン鞣し牛革
・アウトソール:レザーソール (セメンテッド製法:接着でソールを貼り合わせている製法)
・ヒール:レザーヒール/ゴム
・芯材(アッパーの表革と裏革の間に位置):革
・中底(中敷の下に位置):革(厚さ約4mm程)
・コルク:中底とソールの間のクッション材となります。
・シャンク:鉄素材のプレートが中底とコルクの間に入っています。
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