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    Ohh!/ koji onishi

    「気がつけば
    ついつい手が伸びる
    服をつくりたい。」

    Ohh!/ koji onishi

    interview & photo MUYA

     

    −大西さん、毎度お世話になります。

    O)どうもーです!

    −簡単に自己紹介お願いしてもいいですか?

    O)肌着ブランドOhh!(オー)の大西です。

    −服の仕事をするきっかけ教えてください。

    O)学生ぐらいですかねー
    ローソンのバイトしてたときに店長やお客さん(もっさん)の影響で服屋で働く!って決めました。

    −ここさらっといきたかったんですが笑 ちょっと出だしからおもしろい。
    学生て高校生のとき? 店長やお客さんがめちゃおしゃれやったてこと?

    O)地元のローソンで高一からバイトしてました。
    今も縦縞は好きですね。
    なんか音楽してる人も多くてオシャレでしたねー

    −そこからは?
    どこか服屋のアルバイトいく感じで?

    O)そうです!お客さんやったもっさんの服屋に通ってから働きだした感じです!

    −それはぼくもちょっと知ってるけど、関大前のkokotiさんですよね?

    O)そうです、そうです!厳密にはkoko-tiですが笑

    −すいません笑 商品的にはどんなもの扱ってたんですか? カジュアルな感じかなぁ

    O)元々デニム屋さん上がりで、アメリカからヨーロッパに憧れだした的な感じでした。
    ケンペルとかダントンとか、、RIPTももちろん取り扱ってました。
    学生の僕には刺激的でしたね。
    足元は、レペットやオーロラシューズをよく履いてましたねー

    −大西さんて86年生まれくらい?僕は82年生まれやねんけど、
    当時、服の専門学校行ってたんやけどストリート系とか裏原系で一部DCブランド着てる感じの人が多くて、古着もちょっとおったかなーでもいわゆるカジュアルな感じの人てほとんどおらんかってんけど、
    20代前半からレペットとかオーロラーシューズてだいぶいろんなもん経てからのような気がすんねけど、その辺りはどんな感じ?
    僕はコムデギャルソンとか好きやってんけど、RIPT作ってるTRIPていう会社に入ってから、カジュアルな感じになっていくんやけど。

    O)3月生まれなんで87年です!
    元々は、カスタマやカジカジ育ちなんでフリマや古着屋、セレクトショップを雑誌片手に色々な店行きましたね。
    DCブランドは逆に一度も通ったことがないんです。
    koko-tiに出会ってからは、ナチュラル系の文化に憧れてhausに通いましたね。
    ベレー帽被ってましたし、ピンバッチ付けたり、かわいい格好してましたよ。
    愛読書はクウネル、天然生活的な笑

    −女子やん!笑

    O)趣味は雑貨屋、カフェ巡りでしたね。笑

    −koko-tiではどれくらい働く感じ?

    O)週2ぐらいのバイトやったんですけど、1年ぐらいですかね。

    −その後は?

    O)今働いてるストラトの代表からもっさんに南船場で店やるから一緒にやらへんか?と誘いがあって自分も付いて行った感じですかね。
    なんやかんやとあれから約20年経ってます、、

    −よく一緒に連れてってくれましたね!笑 20年はすごいなぁ

    O)ラッキーですよね!
    がむしゃらに好きなことして働きましたねー

    −STRATOに入ってからは大西さんとも出会ってるから、その後の活躍は知ってるんやけど、
    ベレー帽被ったり、ピンバッチ付けたり、かわいい格好して愛読書はクウネル、天然生活的から
    現在に至るまで好きなものや好きなスタイルは変わってきてますか?

    O)だいぶ変わりましたねー
    当時は足し算に足し算で頑張ってました。
    今は引き算に引き算になりました。
    登山にハマってハマって山ばっかり行ってます。
    昔の自分には考えられないですね。

    −登山はきっかけがなんかあって?

    O)家から山が見えて、どんぐらい遠いかな?とか山の奥ってどんな感じ?とか急に気になって。
    散歩ぐらいの軽いノリで山に行きました。

    −登山て山頂ついたら何するんですか笑
    着いたなー!いうてしばらくしたら下山するみたいな?

    O)山頂を目指す訳でもなく、ただひたすら山の中を歩きたい衝動があります!
    山って越えても越えても延々と山なんですよ。
    あと、近所の山は1人で行くのですが考え事や音楽聴きながらストレス発散しにいきますね。

    −今度近くの熊野古道行ってみます!

    O)色々なコースありますよ!
    大橋とお供します!

    −以前はWEB等で着画などでよく大西さんを見かけましたが、
    表に出ることが少なくなってるように思うんですが、
    最近はどんな仕事してるんですか?

    O)表は若手に任して、裏方をやってます。
    スタッフからしたら小姑ばりにうるさいと思いますね。

    −スタイリングとかも若手に任してる?

    O)若手に任したり、自分がやったりって感じです。

    −バイイングはやってる?

    O)今も変わらずやってますねー
    任せたい部分でもありますし、任せられない部分でもありますね!
    昔気質なんでポジションを奪って欲しさもあります。

    −STRATO卒業生は、独立してお店したりブランドを立ち上げたりする方も多いですが、
    STRATOにいながら、Ohh!を立ち上げたのは?

    O)元々、独立願望はないんですよ。
    野心とか野望とか。
    売りたい!人気になりたい!とかはあるんですけど。
    販売もメーカー業も全部やりたいっと思って立ち上げました。
    甘くなかったですねー、服作りは本当に難しい。

    −がっつり仕事して独立願望ないて、最高のスタッフですね!
    売りたい!人気になりたい!はあるてことやけど、
    Ohh!に関しては積極的に情報発信というかSNSもやってなく謎めいてると思うんですけど、
    なんか作戦ですか? 大西くんがやってるて知らん人も多いような

    O)SNSとかめちゃ下手なんでマイナスかなーと思ってます。
    あえてミステリアス感を演出してます!

    −肌着にしたのはなんでなんですか?ブランド説明には、
    ちょうど良い肌着がなかったりします。
    ということで、作りました。肌着以外は作りません。
    と書いてますが、、

    O)主役の服を作って自分で着たいのか?と思ったときに自分には恐縮で。
    インナーやったらありかな?みたいな感じです。
    あと、ほんまにちょうど良い肌着ってないんですよ。
    ユニクロ、無印、ファミマ等々、ちょうど良いなって思うんですけど絶妙になんか違うんですよ。
    あと敏感肌なんで素材開発は結構慎重ですね。
    自分が着れる基準は大事にしてますね。

    −なるほど。なんかわかります。ぼくも主役じゃない脇役の服作ってるつもりです。
    できるだけ目立たないように笑
    素材に関しては、どこで作ってるんですか?
    和歌山?オリジナルファブリックよね?

    O)めちゃわかります!
    真剣にこんぐらいで良くない?って感じの服作りを考えてます。
    素材は和歌山です!
    今までずっと出会う人の運は良いんですよね。
    和歌山に生地の師匠がいるんで日々勉強してます。
    師匠に先日初めて競艇にも連れてってもらいました。

    −そういう考え方できる人いつもいいなぁて思ってます。
    僕、大体どこの仕事行っても同じやと思ってて、
    同じ環境で働いてるのに、めちゃ楽しくできる人もおるし、
    文句言って辞める人もいるじゃないですか笑
    自分の捉え方次第やと。
    たぶん大西さんは感謝とちゃんと覚悟もあるから20年もやれてるんやなぁと思います。
    尊敬します。まじめに。

    O)興味があることだけですよ!
    質問攻め攻撃しちゃいます。
    あと、仕事は遊びで、遊びが仕事って思ってます。

    −タモリの名言にありそうな笑

    O)え!わかりました?
    すんません、一個ぐらい名言いるかなーと思ってパクりました。

    −基本的にはユニセックス?

    O)メンズ寄りのユニセックスを作ってたのですが、まさかの女性にウケて卸先はほぼレディースです。
    型数は毎シーズン、8型ぐらいです。
    定番品番が多く、新色を足しながら、細く長くやってます。
    不定期で新作作ってます。

    −メンズで肌着までこだわる人少ないかもね。
    うちも一緒でメンズ寄りのユニセックスやけど、
    得意先はレディース多いです。オンラインとかはメンズの方も結構いてるんですが。
    いわゆる肌着ていうと、おとんが着てるようなタンクトップで前下がりめちゃあるみたいなイメージやけど、
    Ohh!はなんて言うたらいいかわからんけど、Tシャツ的にも着れる?

    O)撫養さんの服から男臭しないですもんね!
    でも、女性の方に気に入って頂けることはほんまに有難いなと思います。
    僕の定義で肌着扱いしてますが、実際には一枚で着れる服の方が多いと思います!
    お気に入りの服ってここぞって時にきるじゃないですか。意外と出番なく、
    Ohh!の服はなんも考えずについつい手が伸びて着ちゃってる感じが1番嬉しいです。
    今日もOhh!着てたわ!みたいな。

    −なんか聞けば聞くほど、アプローチの仕方は違うけど、考え方は一緒です。

    O)一回買って満足じゃなくて、リピートして欲しいのが理想ですね!
    最近、着用されてる方からお取り扱いのオファーの連絡があることがほんまに嬉しいですね!

    −Ohh!はどちらかと言うとネックも深くないから、重ね着で色見せたり、裾からチラッと見せるようなニュアンスなんかなぁ?

    O)首元や袖口、裾からちらっとしてほしいです。
    女性でもチラ見せ用でサイズMとか買ってもらうことも多いですね。

    −生地は普通のTシャツより薄め?60番手くらい?

    O)ライトウェイトシリーズが1番薄いですね。
    50番手単糸で仕上げに特殊加工を施しています。
    綿特有の気持ち良い風合いを残しつつ、毛羽を無くすような加工です。
    単糸なんで、どうしても多少斜行するデメリットがあるんですが、2、3枚と買いやすい値段帯のちょうど良いインナーを作りたくて、開発しました。

    −結構プロぽくなってきましたね笑
    双糸やったらきれいすぎるてこと?
    単糸で着た感じの風合い残しつつ、表面は少し光沢感出す為に毛羽とってる感じなんですか?
    ここもかぶってるやんけど、双糸とかGIZAとかスーピマとかの超長綿とかもいいんやけど、ぼくも単糸で少し粗野な感じが残ってる感じが好きなんですよ。
    日常で着れる値段帯ていうのも含めて。

    O)業界感いるんかなーと思って無理しました!笑
    すんません!
    ぶっちゃけコストですかねー 本当は、ギザとかスーピマの双系で作ればもっと良いものが出来ます。
    ただ、値段に跳ね返ってくるのでバランスを考えた感じです。
    カットソーは本当に儲かんないですね!
    Ohh!初期から継続してるランダムリブシリーズはコストを考えずに作ったのでめちゃ良い生地が出来ましたね!

    −ものづくりしてる上でどんな人に着てもらいたいとかありますか?

    O)まったくないですねー
    意外と会社のスタッフが気に入って着てくれることが1番嬉しいかもですね。

    −これからの展望とかやりたいことはありますか?

    O)昔から思ってることでなんかおもろいことやりたいなーと思ってます。常識とか価値観とかじゃなくて、
    おもろいことって年々凄く難しいですよね!笑

    −そうですね!今回きっかけに関西チームで遠征行きましょう。
    本日はありがとうございました!!